タピオカミルクティーは高カロリーです

糖尿病ですが、タピオカミルクティーを飲んでいいですか?

街中でタピオカドリンクが流行っているようなので、当クリニックの外来でも、質問されました。

タピオカミルクティーのカロリーについて

ある有名店に問合せて確認された方の情報によると、「ブラック ミルクティー+パール」(Mサイズ)は467.04kcalとのことのようです。だいたい、よそでも500~700kcalあるようです。角砂糖28個分の砂糖が入っている計算です。タイのNGO「消費者のための財団」の調査でも、世界保健機関(WHO)が推奨する1日の摂取量を超す砂糖の量であったことが判明しました。財団は「甘過ぎる飲み物は糖尿病など生活習慣病につながりかねない」と警告しています。ランチにタピオカミルクティーを注文したら、軽く、お昼から、1000Kcalを超えること必定です。天下一品のあっさりラーメンが350kcalですから、それと比べても、高カロリーです。

 

タピオカとは?

タピオカとはキャッサバでんぷんを原材料として作られています。キャッサバとは芋の一種で、このキャッサバでんぷんを粒状にしたものがタピオカです。

『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』に記されているタピオカは1種類で、乾燥状態で100gあたり355kcal。あの黒い粒状の、黒タピオカは、プリンの茶色いソースでおなじみのカラメルを加えて着色されて、さらにカロリーが高くなっているようです。芋なので、食物繊維が多く含まれていると思われがちですが、100g中に乾燥状態で0.7g、ゆでると0.4g。1%以下ですので、食物繊維としては、ほとんど期待できないレベルです。ビタミンやミネラルなどもタピオカパールの製造工程で取り除かれてしまっています。つまり、栄養学的には、「炭水化物の塊」でしかない結論になってしまいます。

 

糖尿病の方が飲む問題点は

糖尿病の患者さんの基本摂取カロリーは一日1500~1800Kcalですので、タピオカミルクティー1杯で、一食分の摂取カロリーを軽くオーバーしてしまいます。栄養素しても炭水化物のみですから、バランス的にも問題ありです。急激な高血糖、いわゆる「血糖値スパイク」を招くと考えられます。この「血糖値スパイク」は、糖尿病と同様に体内の重要な血管が傷つけられ、脳梗塞や心筋梗塞だけでなく、がんや認知症のリスクも高まります残念ながら、避けてもらったほうがいいでしょう。一部では、食事抜きで、タピオカミルクティーを代替ダイエットに使用して、ダイエットに成功したとSNSに載っているようです。これは、糖尿病の方は、絶対しないようにしましょう。

 

糖尿病の方へは

・糖尿病の治療中の方には、基本的にはすすめません。

・小さいカップで、追加のトッピングは低カロリーなものを選でください。

・氷を多めにしたり、「半糖」か「微糖」で調整してもらえる場合もあるようです。

・ランチや外食の際には、同時に注文しないようにしましょう。

・食事といっしょに飲むなら、ほかの炭水化物を抜くなどして、調整するようにします。

・野菜サラダや海藻類を一緒に食べて、食物線維やミネラルを補充するようにしてください。