コレステロールと中性脂肪の違いの話

脂質はすべて体に悪いのでしょうか

日本の約206万人が患う脂質異常症は、偏った食事や運動不足などを原因とすることが多く、放置すれば動脈硬化から狭心症や脳梗塞を引き起こし突然死に至りかねません。
高LDL・低HDL・高中性脂肪の3つのタイプに分かれます。なかでも多いのが、悪玉のLDLコレステロールが高いタイプと中性脂肪が高いタイプの2つです。割合はほぼ同程度です。

では、コレステロールと中性脂肪の違いはなんでしょう。
コレステロールとは脂質の一種で、人間の体の中で細胞膜や胆汁酸(消化液)、副腎皮質ホルモンや性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモンなど)の原料となります。

いろいろな病気の原因になると、危険性ばかりが注目されていますが、体内の重要な構成組織として大切な役目をしているのです。「食事に含まれるコレステロールは気にしなくていい」という報道もありましたが、日本人は、食事のコレステロールに反応する人・しない人の割合が半々くらい。

コレステロールの摂取量と血中コレステロール値が比例しない人も多いのです。こうした理由で、厚生労働省が作成する「日本人の食事摂取基準2015年版」では、コレステロールの摂取上限値が撤廃されました。
だからといって、好きに食べていいと考えるのは誤解です。脂質異常症の人の中には、コレステロール摂取量が多いために発症する人も確実にいます。その人たちのコレステロール摂取量を制限しなければ大変なことになります。

一方、摂取した栄養で余分なものが皮下の脂肪組織や肝臓に蓄えられた脂質を「中性脂肪」と呼びます。

食物が不足すると、中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪酸は各臓器でエネルギー源として、グリセロールは肝臓のエネルギー源として活用されるという特徴があります。
中性脂肪は「エネルギー源」コレステロールは「代謝や生命維持」の働きをしていますが、高い状態は、動脈硬化を招く大きな原因ですので、生活習慣を改善していくことが重要です。

食事のワンポイント

揚げ料理より蒸し料理で脂質を減らしましょう
オリーブオイルはからだに良いからといって、使い過ぎに注意!

 

運動のワンポイント

有酸素運動ばかりでなく、筋トレがおすすめ。
中性脂肪の低下や善玉コレステロールの改善には 効果抜群。

<実績データ>

LDLTGHDLグラフ