腹囲とメタボ健診のお話

ダイエット、それはお腹の周りから

近年、新しい健康指針として注目されているのが腹囲です。これまで、中年の象徴と言われていたポッコリお腹ですが、実は見た目がよくない以前に、重大な病気を引き起こしかねないものということがわかってきました。

その重大な病気を発症する前の、予防の段階で見つけだす目的で、特定健診が平成20年から、はじまりました。いわゆる「メタボ検診」です。

これには多く人数の検診結果から導かれたデータのもと、重大な病気を起こすであろう集団が、判明しました。それは、腹囲が男性85cm 女性90cm以上の方で、血圧、脂質、血糖の数値が基準値を超える人の集団です。この基準に入ると、メタボリック症候群と診断されます。

では、なぜ、お腹に脂肪がつくといけなのか?お腹につく脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があります。

内臓脂肪が増えすぎると、アディポサイトカインという物質の分泌異常を起こします。血糖や血圧、中性脂肪を上昇させ、逆に善玉のHDLコレステロールは低下します。また血栓ができやすい状態も作り出します。

これらはやがて生活習慣病の発症につながります。この生活習慣病は、放置していますと、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気の引き金となってしまいます。

そのため、生活習慣病を引き起こす内臓脂肪の蓄積は、早めに対処する必要があります。

内臓脂肪を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。内臓脂肪がつく主な原因は食事にあります。現代の日本人の食事は、それまで食べられていた低カロリーの和食から、脂質や糖質の多い欧米型の食事が主流になっており、この食生活の変化こそが、内臓脂肪が増える一番の原因と考えられています。運動不足も大きな原因です。車やエレベーターを使ってしまいがちの現在、歩くことをおろそかにしていませんか。

皮下脂肪は皮膚のすぐ下にあるので、指でつまめるのが特徴で、女性はとくに気になる脂肪ですが、エネルギー変換される優先度が低く、急にダイエットしても、すぐには効果が出にくい部分です。一方の内臓脂肪は、適度の運動食事の改善ダイエットしやすい脂肪と言われています。

ここで、まずおすすめなのが特定保健指導(動機づけ支援、積極的支援)です。そこでは、保健師や管理栄養士、医師が、腹囲や体重の減少のためのダイエット指導を行っています。

勤務先の健康保険組合や市町村で実施される特定保健指導を積極的に受けてみてはいかがでしょうか。やまうち内科循環器科は、特定保健指導実施の契約施設に登録されています。

食事のワンポイント

夜の遅い時間の食事は控えて、朝はしっかり食べましょう
糖質ゼロのビールは、カロリー0ではありません。

運動のワンポイント

階段や坂道をうまく利用して、エクササイズ。
立っている時間を増やしましょう。

<実績データ>

体重腹囲グラフ